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執筆者の写真Hirofumi Saito

金属加工の見本


当店では、tig溶接機を用いての金属加工が可能です。

私は前職で二輪、四輪問わずいろいろな整備工場に営業で訪問しておりましたが

当店にあるような「本気の溶接機」を置いている工場は近隣には無かったと思います。

いわゆる、鉄工所などで使う、本職用の溶接機になります。

今回、金属加工の見本として、ステンレス製のサイコロを製作しました。

ステンレス板を6枚切りだし、各辺を溶接で加工したものになります。

サイコロの目を穴開け加工しているのですが、溶接を経験しているからならではの加工になります。

穴開け加工しないで溶接するとどうなるかといいますと、立方体内の内圧が高くなってしまうため、

溶接時に内側から溶接金属を吹き飛ばそうとする力がかかり、溶接の欠陥となってしまいます。

このような立方体に限らず、密閉された母材を溶接するには、

内圧を逃すための穴開け加工が不可欠になります。

もちろん、これほど大げさな穴をあける必要はありませんが・・・

オートバイに溶接加工を行う際は、破壊検査をするわけにはいかないので、

溶接に関しての知識がない人に加工してもらうことはお勧めできません。

他店が行った、手棒(皆さんが良くアーク溶接と言っている)での溶接加工を見たことがありますが、

とても溶接とはいえないレベルの物を見たことがあります。

残念ながらというか、予想通り、最終的に溶接部分が破断してしまいました。

たぶんこのサイコロは車が乗っても破壊されないはずですよ!

このように、溶接といっても様々な知識や技術が必要となります。

当店では、溶接する際にメリット、デメリットを説明したうえで着工しますので、どうぞご安心ください。

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