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執筆者の写真Hirofumi Saito

65SX ハンドル幅詰め加工


今回は息子のマシンのハンドル幅を短縮する加工を行いました。

息子のマシンはKTM製(オーストリア)で、手足の長い外国人が乗るのを前提としているためか、ハンドル幅が広く、ライディングポジションがまるでアメリカンを乗っているようになっていて困っていました。

バーエンド側をカットして幅をつめる事が出来るのであれば話は簡単なのですが、それが出来ない原因は・・・

現状のハンドル幅でFブレーキホースのバンジョーボルトとハンドルのクリアランスが無く、バーエンド側を切るに切れない事情がありました。

そこで今回は息子を人柱に実験!

その方法は、真ん中でぶった切ってつなぎなおす!

ハンドルのクランプ部を慎重に見ながら、30mmカットする事に。

で、今回の作業の肝はこれ!

つなぎあわすにあたり、カラーをワンオフで製作してもらいました。

当店には各分野の職人さんがお客さんとしていたりするのですが、普段は1/1000mm単位の細かい作業を行っているお客様に製作を依頼しました。

今回のプロトタイプではつなぎあわす真ん中の部分に、2mmの「つば」を作ってもらいました。

軽く圧入気味の内径でカラーを製作していただきましたが、均等に挿入するための対策です。

また、このカラーはハンドルの素材に近いと思われるジュラルミンで制作してもらいました。

圧入完了!

そして溶接。

サンダーがけ。

塗装して、車体に装着。

ハンドル部ブレース側も短くする加工が必要だと予想していましたが、今回は上側にずらすことにより、そのまま装着する事が出来ました。

バーエンド側も5mmずつカットしたので、今回の加工で約40mm幅をつめることが出来ました。

翌日早速レースに持ち込んで使用しましたが、息子的にはかなりの改善だったようです。

乗り始めから「全然前と違って乗りやすくなった!」と本人談。

コース脇で見ていても、今迄と全く違っているのが分かるほどでしたよ!

タイム的にも朝一の練習走行から昼過ぎのレースまででラップタイムで15秒短縮する事ができ、がんばった甲斐がありました!

また、職人による旋盤作業や私の溶接加工が本人の目の前で行われたのも、いい具合にスイッチ入れちゃったのかも。

ちなみに、昨日も何回かは転倒していましたが、今のところ問題発生していないようです。

私のイメージでは問題が起こらないと予想していますが、今後も経過を見ていきたいと思います!

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