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執筆者の写真Hirofumi Saito

クラッチが切れないトラブル


営業再開後、早速整備のご相談を頂きありがとうございます。

今回は、この時期よくお問い合わせいただく「クラッチが切れない」トラブルです。

二輪の場合は、「湿式多板クラッチ」が多く、

「湿式」=オイルに浸かっている

「多板」=複数のクラッチの組み合わせ

DUCATIなどで使用していた「シャラシャラ」と音が出るタイプは「乾式多板クラッチ」で、BMWなどで使用しているタイプは「乾式単板クラッチ」と違った仕組みの物もあります。

クラッチは、鉄板のクラッチプレートと摩擦するコルク材のようなものが付いたフリクションプレートの組み合わせにより、動力の伝達や切り離しを行っていますが、今回のようなトラブルではそれらのプレートが張り付いている事により機能が果たせなくなっている事が大半です。

このような場合は、前輪を壁に押し付けた状態でエンジンの回転を少し上げた状態でキープし、クラッチ握ってギアを「ガンッ」と入れてあげると、張り付きが解消される場合もありますが、内部でどうなっているか分からない以上、分解して点検するのが最善策だと思います。

趣味で乗っている方はこの時期になって乗ろうとする時に、何らかの違和感を感じる場合もあるかと思いますが、不安な時はぜひ気軽にご相談くださいませ。

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